トスカーナ州と並ぶ二大銘醸地のピエモンテ州を紹介します!
プロフィール
アルプス山脈の南側に広がるピエモンテ州は「山の麓」という意味です。
面積はイタリア全20州の中でシチリア州に次ぐ2番目に大きな州です。
北はスイスと接し、西はフランスと隣接しています。
アルプス山脈、リグーリア・アペニン山脈、と山に囲まれたピモンテ州は雪解けの豊かな水に恵まれ人口水路も整備された州です。
西に位置するフランスのサヴォワ地方出身のサヴォイア王家が支配していたこともあり、フランスの習慣・食文化の影響を大きく受けています。
ワインでは土着品種を用いた単一品種が多く、単一畑文化が根付いています。
トスカーナ州と並ぶ二大銘醸地であり特に品種ネッビオーロでつくるバローロ、バルバレスコは世界的にも評価されているワインです。
他の固有品種ではエルバルーチェ、ドルチェット、アルネイス、コルテーゼなど幅広い品種でワインが生産されています。
長期熟成向けのバローロ、バルバレスコは日本でも大変人気のワインであり、イタリアンレストランでは必ずと言っていいほど用意されています。
近年では早飲みタイプのバローロも生産され、コスパもよくより日常生活に愛されるワインとして評価されています。
ワイン概要
主要D.O.P(D.O.C.G、D.O.C)
D.O.Pワインは生産量の90%を占める高品質のワイン産地。
その内赤ワインが60%を占める。
◆D.O.C.G数は17(赤12、白3、赤・白1、ロゼ・白1)
◆D.O.C数は42
以下は主要なD.O.C.G、D.O.C
◆バローロ D.O.C.G
赤ワイン、品種:ネッビオーロ
「ワインの王であり、王のワインである」と讃えられる
3年以上熟成(うち木樽熟成2年以上)
◆バルバレスコ D.O.C.G
赤ワイン、品種:ネッビオーロ
「ピエモンテの女王」と称される
26ヵ月以上熟成(うち木樽熟成9ヵ月以上)
◆ガッティナーラ D.O.C.G
赤ワイン、品種:スパンナ=ネッビオーロ90%以上
◆アスティ D.O.C.G
白の発泡性、品種:モスカート・ビアンコ
◆ガヴィ D.O.C.G
白ワイン、白の発泡性、品種:コルテーゼ
◆ロエーロ D.O.C.G
赤ワイン、白ワイン、白の発泡性、
品種赤:ネッビオーロ95%以上
品種白:アルネイス95%以上
◆ランゲ D.O.C
赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン
品種赤:ネッビオーロ他
品種白:アルネイス他
地方料理
◆アニョロッティ・デル・プリン(Agnolotti del Plin)
~肉を詰めた小ぶりのラヴィオリ~
ピエモンテのパスタ料理では代表となる料理。パーティーやおもてなし料理として提供されることが多い伝統料理です。
◆バーニャ・カウダ(Bagna Cauda)
旬の生野菜や茹でた野菜をオリーブオイル、にんにく、アンチョビでつくったソースにつけて食べる料理。前菜として提供されることが多い。
◆ブラザート・アル・バローロ(Brasato al Barolo)
~牛肉のバローロ煮~
牛肉の塊を野菜とともにワインでマリネしてから、長時間煮込んだ料理。
おすすめワイン
◆バローロ
- 赤ワイン
- 品種:ネッビオーロ
- 生産者:テッレ・デル・バローロ
- 「ワインの王であり、王のワインである」と讃えられるバローロ。長期熟成ワインとして世界中で愛されるワイン。オレンジがかったガーネット色に赤い果実、革の香りがある。ソフトなタンニン、フレッシュ感もありバランスのとれた素晴らしい仕上がりのバローロ。
◆ロエロ・アルネイス2020ヴィエッティ
- 白ワイン(辛口)
- 品種:アルネイス
- 生産者:ヴィエッティ
- 外観は輝きを帯びた麦わら色。白い花や柑橘類の香りが特徴。辛口で生き生きとした酸としっかりとした果実味が口の中に広がり余韻も続きます。酸を保つためにアロマティック発酵は行っておらず豊かな酸味を楽しむことができます。