イタリア代表のチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノを生産するエミリア・ロマーニャ州を紹介します!
プロフィール
州都ボローニャがあるエミリア・ロマーニャ州の州名は西部から中部にかけてのエミリア地方と東南部のロマーニャ地方の2つを合わせて名づけられました。
北はロンバルディア州、北東はヴェネト州、南東はマルケ州、南西はトスカーナ州に囲まれたイタリア半島のつけ根に位置しています。
気候はアドリア海に接する東側は地中海性気候のため過ごしやすいですが、内陸部は大陸性気候のため夏は暑く湿気が高くなり、冬は寒く霧も多く発生します。
GDPは高く産業ではご存じ高級スポーツカーの「フェラーリ」や「ランボルギーニ」の本社があり、
バイクではドゥカティが有名です。
パスタでは日本でもお馴染みのボロネーゼが有名です。
平たい麺のタリアテッレという麺を使います。
つくり方
- フライパンにオリーブオイル、ニンニクみじん、タマネギ、パセリなどを入れ炒めます
- 香りが出てきたら湯通しした挽肉を加え、塩、胡椒をします
- 湯剥きしたトマトをざく切りにし赤ワインと一緒に加え、煮つめます
- 茹でたタリアテッレを絡ませお皿に盛り、粉チーズをかけて完成
チーズではイタリアを代表するパルミジャーノ・レッジャーノが有名です。
日本で販売されているパルメザンチーズは主にアメリカで生産されるチーズであり本場のパルミジャーノ・レッジャーノとは別物です。
パルミジャーノ・レッジャーノは最低でも1年以上の熟成が必要であり、長いものでは5年以上熟成させるものもあります。
職人による手作りで添加物は使用せずに手間暇をかけてつくりあげる高級チーズです。
チーズ以外にもワインはもちろん、バルサミコ酢、オリーブオイルも盛んに生産されています。
ワイン比率は赤ワイン、白ワインが約半々の割合です。
発泡性ではランブルスコが有名です。昔は甘口のランブルスコがアメリカに輸出され軽視されていましたが、近年では辛口のランブルスコが生産されるようになり品質が向上し注目されています。
ワイン概要
主要D.O.P(D.O.C.G、D.O.C)
◆D.O.C.G数は2(白2)
◆D.O.C数は18
以下は主要なD.O.C.G、D.O.C
◆ロマーニャ・アルバーナ D.O.C.G
白ワイン
品種:アルバーナ
桃、アプリコットのアロマ、親しみやすい味わいの白ワイン
◆コッリ・ボロニェージ・クラシッコ・ピニョレット D.O.C.G
白ワイン
品種:ピニョレット
フレッシュでかすかにリースリングを感じる白ワイン
◆ランブルスコ・ディ・ソルバーラ D.O.C
赤の発泡性、ロゼの発泡性
品種(赤・ロゼ):ランブルスコ・ディ・ソルバーラ主体
色が薄く、ミネラル豊富なランブルスコ。フレッシュでエレガント
◆ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェートロ D.O.C
赤の発泡性、ロゼの発泡性
品種(赤・ロゼ):ランブルスコ・グラスパロッサ主体
色が濃く、よりフルボディの果実味豊かなランブルスコ
地方料理
◆プロシュート・エ・メローネ(Prosicutto e Melone)
~生ハムのメロン添え~
前菜として提供されることが多い料理です。生ハムの塩気とメロンの甘味が相性よくお互いに相乗効果があるとされできた料理と言われています。イタリアではとても好まれていますが、日本では好みがあるようです。
◆コトレッタ・アッラ・ボロニェーゼ(Cotoletta alla Bolognese)
~生ハムとチーズをのせてオーブンで焼いた仔牛のカツレツ~
ボローニャ県を代表する料理で古くから引き継がれ食されています。ラードで揚げた仔牛の肉に生ハムとチーズをのせオーブンで焼いた料理。トリュフをのせて焼くスタイルなど高級料理としても提供されます。
◆タリアテッレ・アッラ・ボロニェーゼ(Tagliatelle alla Bolognese)
~ミートソースと合えた平打ちパスタ~
平たい麺のタリアテッレをつかったパスタ。発祥はイタリア/ボローニャ県になります。日本のイタリア料理店でも好んで注文される料理で有名です。トマト、ひき肉を赤ワインで煮込み、パルミジャーノ・レッジャーノをかけていただきます。
スパゲッティで仕上げるボロネーゼのレシピはこちらをごらんください。自宅で簡単につくれるようにまとめています。
おすすめワイン
◆モンティチーノ・ロッソ・アルバーナ・ディ・ロマーニャ
- 白ワイン/辛口
- 品種:アルバーナ
- 生産者:ファットリア・モンティチーノ・ロッソ
- 誠実で良心的なワイン造りのスタイルであるワイナリー。兄弟でつくるこのワインはグリーンがかったイエローの外観。白い花のエレガントな香りの中にハチミツを思わせる甘い香りも感じます。口当たりはなめらかで甘酸っぱさとミネラル感が全体のバランスを整えてくれます。
◆ランブルスコ・ディ・ソルバーラ・セッコ
- 赤の発泡性(スパークリングワイン)
- 品種:ランブルスコ・ソルバーラ
- 生産者:カンティーナ・ディ・ソリエーラ
- 1923年創業のワイナリーがつくる辛口赤のスパークリングワイン。イタリア料理、海鮮料理との相性がいいワインです。外観はきれいなルビー色。イチゴやスミレの香りが特徴。ドライな味わいに繊細な泡、長くのこる余韻が全体を上品にまとめてくれます。上記で紹介したエミリア・ロマーニャ州の料理に是非合わせてほしい仕上がりです。