著者 : 佐藤 義典
出版社 : 株式会社青春出版社
こんにちは!ドイと言います
今回はこちらの書籍を紹介します
こんな人におすすめ
こちらの書籍はこんなことで悩んでいる人、困っている人に読んでいただきたいです
- マーケティングを体系的に学びたい
- ビジネスで成果を出したい
- 個人で飲食店を経営しているが競合他社の出店により厳しい状況にある
または売上の低迷が続いている
以前に紹介しました『ドリルを売るには穴を売れ』の著者、佐藤さんが続編で出版した書籍です
『ドリルを売るには穴を売れ』はビジネスの原理原則、基本的な流れとビジネスを始める上で理解しておかなくてはならない事を説明しています。
今回の書籍では飲食店でいうとオープンしてから半年は計画通りに進んだが、競合に研究されお客様を取られてしまい売上、利益が落ちた状態。
または思い通り計画が進み売上も順調だったが、停滞期を過ぎ売上が下がり始め何をしていいか分からない状態。
いずれにしても壁に当たってしまった時に考える内容が物語を通して説明されています。
この本を読む人は飲食店では売上が低迷している人が多いと思いますが、できればビジネスに参入するまえに読んでほしい本です。
私は飲食経験20年となり常に走りながら考え、現場に落とし込んできた感じです。
準備ばかりして前に進まないのはダメですが、ある程度の知識、準備をすることに損はないと思います。
これから飲食店をやろうと考えているのであればマーケティングの考え方を少しでも理解した上で参入することをおすすめします。
飲食店は参入壁が低く資金さえあればすぐに始められます。
しかし継続はとても難しいです。
競合が多いこともありますが、何より飲食店経営はマーケティングをする上で全体的にカバーしなくてはならない事項が多いからです。
著者の佐藤さんもそういった面から飲食店の事業展開をこの本の題材にしたのだと思います。
本書概要
大きく分けて4つの構成となります
本書概要を私なりに例えると
『ドリルを売るには穴を売れ』は事業計画書の段階、絵画では鉛筆の下書き段階
本書『売れる会社のすごい仕組み』は事業計画書を実際に稼働させ結果から分析する状況、
絵画では下書きに色をつけ完成させ、お客様に評価してもらう状況。
もちろん、どちらも大切で手を抜くところなどは一切なく真剣に向き合わなくてはなりません。
ビジネスをしていると細かく考えすぎていくらでも問題点が出てきてしまい、何から手をつけていいか分からなくなり、何が重要なのかも分からなくなる時があります。
私は現在(2021年)お店を経営しており、何度も壁に当たり悩み続けています。
その度に今やっていることは正しいことのなのか、もっと違う考え方や方法はないのかと思うことはよくあります。
そんな時に迷わずに進んでいくには、自分のお店はどうあるべきかをいかに明確に理解しているのかが重要になってきます。
「どうあるべきか」は計画段階、そして実際に実行した中から導き出さなくてはなりません。
その導き方の考え方を学ぶことができるのがこの本です。
私も実際にこの本を読んでからオープン前から今に至るまでのお店の状況、従業員の状態、お客様の変化などを一から考え直しました。
気づきはたくさんありました。
原因が自分にあったことにも気づきました。
何より何をするべきかが明確になったことが一番の学びです。
本書内では
「仕組み」よりも「仕組みをつくる能力」が大切
とあります。
飲食店を題材に説明をされていますが、ビジネスにおいて考え方は同じであり、
マーケティングは奥は深いが構造は単純であることを学ぶことができます。
難しく考えこむのでなく、「考え方」と「仕組み」を理解していればやるべきことは明らかになることがよく分かります。
モヤモヤと悩んで何をしたらいいのか分からない状態なのであれば是非、読んでいただきたい本です。
この書籍から学び、感じること
私は飲食店経験に携わりたくさんの本を読んできました。
その中でもこれほど線を引き、付箋を貼って、書き込んだ本は他にありません。
理解していたこと、改めて確認したこと、知らなかった考え方などたくさんの気づきを得ることができました。
この本を読んで決して無駄になることはありません。
内容は確かに難しいので何度か読み返さないと身につかないかもしれません。
しかし、半分でも理解できれば必ず行動に移すことができ、結果に出るはずです。
マーケティングで悩んだときは顧客、お客様の気持ちになること。そしてマーケティングの仕組みとは複雑でありながら構造は単純であることを深く私は理解できました。
本書の最後には「半年、1年後にもう一度読んでください」とあります。
読んで理解した内容を計画、実行した後にもう一度読み返すとさらに多くの気づきがあるはずです。
そういう意味ではこの本はビジネスをする上で一生のバイブルとなるのではないでしょうか。
私は半年後、1年後に改めて読み返そうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
みなさんの飛躍に役立てば幸いです。